麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (36)
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 前回、飯塚市の医療と教育の強みを背骨にして、地方都市の中でも魅力を持った街にしたいと書きました。
 24時間365日診療可能な救急病院を持ち、地元医師会や地域の大型病院との連携も行われ、市民にとっては非常に恵まれた環境となっています。昔の飯塚病院は、医師数も50人足らずで多忙を極め、医師にとって人気が低い病院でした。しかし、臨床研修指定病院の認定取得をはじめとした医療スタッフが求める様々な教育研修の強化に努めた結果、今や、全国から300人の医師が集まり勤務する病院となりました。また、看護師も飯塚病院の財産であり誇りと感じています。日本一のまごころ病院になることを目指しています。

 飯塚市の教育も一気に向上しています。公立の中高一貫校が出来ました。教育委員会の力が入り、公立の小中学校のレベルが向上しています。私立の小中一貫校も成果を出し始めました。
 アメリカで大きな成果を出しているNPO団体(Teach for America)をモデルに設けられたTeach for Japanという日本の団体が開設されて5年以上経ちますが、その団体が筑豊の教育レベル向上に力を入れ成果を出し始めてくれています。実に素晴らしいフェロー(教員)がこの筑豊に数名派遣され、成果を出しているのです。

 飯塚市が持つもう一つの強みとして、人口減の日本の都市のなかで、今後も人口増加や経済発展が見込まれる福岡市と近接しているという恵まれた地理にあることです。福岡市内に比べて土地やマンション代は3割程度安く、生活コストが低く医療と教育に期待できる飯塚市に家族と暮らし、福岡市の職場に通勤するという選択も今後増えるのではないかと思っています。

 ここでもう一つ大事なことは雇用の創出です。これが加わると一段と飯塚市の魅力が上がります。福岡市へのアクセスという面でも道路や公共交通手段が、もう一段改善されると人口はあまり減らないだろうと思っています。
 農林関連事業が魅力あるものになればと思います。農産物の輸出に力を入れ、農家の手取り額を大幅に向上させます。伸びゆくアジアへの販売力の強化です。アジアからの需要は明確で、物流関連の諸問題の解決と販売力を私たちがつければ、高級野菜や果物の生産需要が伸びると同時に農家の手取り額の向上に繋がり、次世代の若者たちが家業に戻る可能性も出てくると私は期待しています。

 障がい者や高齢者にとっても安心して住み続けられる街・飯塚市を作り上げて、地方でも魅力があれば人は住み続けるという実績を作っていきたいと思っています。そこは自然に恵まれ、人情が厚く、生活費が安く、高齢者は多いが社会参加の機会が多く、健康寿命が長い街です。家に引きこもらず、「出る機会」を作っていく、生涯現役としての人生を飯塚市で作っていきたいものです。それは可能だと思っています。

 全国の地方都市に尖がりを作り、その尖がりを一段と強化する。これには首長、商工会議所、特に青年会議所の参加が不可欠だと思います。
これから高齢化社会を後追いしてくる、中国、韓国が勉強材料にする街にもなりうるのではないかと思っています。
 これからの基幹産業化する観光産業についても、インバウンド観光客の目を引き、お金を落として貰う魅力づくりに参加し、成果を出すためにも飯塚市にある長崎街道(シュガーロード)や炭鉱の文化資産の活用も重要だと思います。
地元飯塚を成功モデルとして、あの旧産炭地もこんなに変わったのだという実績を示し、地方都市のヒントになればと願い動き廻ります。

2017.08.10

麻生 泰