麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (38)
  • 著作紹介
  • バックナンバー
  • PDFファイル
 宮崎県日南市は、飫肥町に残っていた古民家中心の古い町並みを上手に活用して独自の動きを展開しています。古民家を改装して行う街おこしには民間企業が投資をしています。近隣商店街で働くスタッフのために行政も費用負担し託児所を開設するなどして、シャッター商店街を見事に復活させました。
 まさに、崎田市長や次世代リーダーたちの知恵と行動で商店街を生まれ変わらせることができたのです。私は上手くいけば、この街には更に企業が進出し活性化していくように思います。今後、宮崎県は積極的に宮崎空港への国際便誘致活動を行い、成果が出せれば観光客の増加は勿論、企業からの接近も起こり得ると思います。

 ここで重要なことは、私たち現役リーダーが、もっと地元に魅力を見い出し、尖がらせることです。尖がらせる意欲、工夫、行動が大事だと思います。  
 私がいつも書いているように、他所の地域を応援するだけではなく、私たちの飯塚市でも街おこしによる活性化を実現し、『あの炭鉱町がこんなに変わったのか』と驚かせたいという想いを強くもっています。大牟田と筑豊をはじめとする九州の炭坑で日本の石炭の約7割を出炭していたと言われています。しかし、この二大産炭地をはじめとして国内の旧炭鉱町の殆どはかつての栄光が影を潜めています。海外の産炭地においても、同じような運命を辿っていると聞いています。このような現状に対して「あの飯塚市がこんなに変わったのか」と驚かせるために、私は着実に動きを進めていきます。

 東京は住むのに、働くのに、本当に良い場所なのでしょうか。地方に比べて長時間の通勤ストレス、住宅の狭さや生活コストの高さ。総収入から生活コストを引いた実質の手取りはかなり低くなることを余儀なくされています。食べ物に関してはどうでしょうか。例えば、昼食代を福岡市や飯塚市と比較するとどうなのでしょうか。地方で農業に従事する人たちは昼食を自宅に戻って取ることもできます。ドアtoドア、車で15分位で、駐車代もかかりません。
 私たち現役がもっと地元に魅力を作り、地方創生のモデルを作らなくてはなりません。私は農水産業には大きな雇用の創出の場となる期待を持っています。生産はまだまだ伸ばせると考えており、それには『売る力』が必要となります。
  
 アジアには日本で作られた農水産物を買いたいという声が多く、更に拡大をし続ける需要も供給力もあることは明確です。
 問題はそこを繋ぐ販売力が不足していることです。国内の消費市場のみでの消費需要が伸びないことは明らかです。国内商流の中では仕入れ価格は安く抑えられると考えられるので、今後はアジアの新興国を始めとする海外への販売ルートを開拓することです。日本ブランドに対する信用力のある海外の方が値段も高く売ることができるようになるかもしれません。
 そして、海外からの需要の増加が高まり収入の増加が期待できるようになると、今は都会に出ている次世代の若者たちもいずれ地元に戻ってくるのではないでしょうか。

 さらに若者たちが長じているPCスキルを駆使してインターネットで商品を販売することで、そこでの収入も得ることができます。収入が上がることで、次世代が子どもをもうけ、その子どもたちを育てる自分たちと双方の両親という手が六つもあり、孫が近くにいることで双方の両親には楽しみが増え明るさが生まれます。それによって健康寿命が伸び、ひいては総医療費の抑制にも繋がるでしょう。
 私はこのような流れを第一次産業で地方から興していきたいです。

2017.09.11

麻生 泰