麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (33)
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 先週の九州経済連合会の理事会で会長の再任が決まりました。どうぞよろしくお願いします。「九州から日本を動かす」というこのテーマと同じ想い、心構えを持って努力し、かつ成果を出していきます。

 前回まで語学力のことを書いています。如何に日本の英語力が置いてきぼりになっているか。お役所は今後の方向性を出されていますが、年々日本の子どもたちの英語力がアジアの子どもたちから大きく引き離されているという現実に、私は本気で焦りと危機感を抱き、九経連会長の立場で自分で対応できることや改善できることを考え貢献したいと思います。

 私自身のフランス語学習を例にとって、日本の語学教育の過去の面白い実例を挙げてみます。高校3年生からこの授業がありました。私はクラスではA評価を取ったこともありました。母には笑われていた発音や理解力でしたが、高校でのフランス語の成績は良い方でした。大学の2年間も必修科目として履修しました。体育会に所属していましたが、この必修の時間はラグビーの練習を休めるということで優先的に出席していました。成績はAかBでした。

 しかし、実際にフランスへ行ってみると、全くと言ってよいほど会話ができませんでした。一番難しく感じたのは、電話でホテルの予約を取ることです。本当に困りました。3年間学びながら、ホテルの予約が取れなかったのです。顔を見ながらの会話ならまだ何とか通じる道があるのかと思いますが、電話は大変でした。当時、フランス人はあまり英語を使ってくれずにフランス語で押し通してくるので、本当に私の3年間のあの学校でのレッスンは何だったのか。結局、使う語学ではなくて試験用、そして教員が教えやすいように出来ていた学習内容ではなかったかと思います。実戦でも使えるもっと楽しい活用の機会を作ってくれたらなと思います。

 蛇足ですが、六人兄弟のなかで私だけ独り“フランス人の血”が入っているのです。それなのに、あの発音ができない。私にはフランス人の血が入っているのにとよく冗談で言います。というのは、23歳の時にフランスで交通事故を起こし、かなりの骨折で輸血を受けたのです。フランス人の逞しいトラックの運転手さんのB型の血液だったそうです。

 麻生セメントとラファージュ社が業務提携してから15年以上が経っています。オフィスにはフランス人がいますが、みんな英語が上手です。英語が世界の共通語となってきているなかで、日本の子どもたちが将来取り残されることが目に見えているのに、それに対する焦りや危機感の無さは、現役の文部科学省のお役人だけでなく、ビジネスマンサイドの課題でもあります。自己防衛、日本の存在感、価値観向上のためのコミュニケーション力向上の一頑張りが必要だと思います。

2017.06.15

麻生 泰