麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (73)
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 30年ほど前には、全国に10,000以上の病院がありました。現在では8,400位です。この減少理由として、民間病院の閉院が多いと思いますし、公的病院も機構改革などで減っています。マネジメント力が低く、国からの補助金で支援されている公的病院が残り続ける一方で、事業資金を確保するために個人保証や担保提供などを金融機関から求められ閉院に追い込まれる民間病院が増えていくことが納税者にとっては最悪のシナリオとなるのではないかと心配しています。早い段階で、日本人の強みである改善活動を導入し、看護師をはじめ病院に勤務するスタッフがマネジメントを学習し実践することにより経営に成果を出すこと、また、公的病院の経営改善に繋がるインセンティブを導入したり、院長や副院長、事務長などの経営管理層、看護師のリーダークラスに対して経営管理を学習する機会を導入することを強く望みます。
 こうした日本人特有の改善活動、改善文化を日々の病院内に導入していくことは、日本の製造業が世界一になったと同様に日本のサービスセンス導入も含めた大きな強み、競争力になると思います。同時に、繰り返しになりますが、病院勤務者の満足度、そしてお客様である患者満足度、さらには公的病院であれば地元行政、民間病院であれば経営者の満足度向上に繋がっていきます。
 
 話題の人工知能(AI)、IoTという技術革新がこれから病院経営には深く絡んでいくでしょうから、こうした新しい様々な情報技術と改善活動の活用による病院マネジメントがこれからの「日本の売り」として世界に広がっていく道も生まれるのではないかとも思います。
 これは医療診断といった医師の広い範囲での活用が大きく期待されていますが、私は事務部門でも大幅に労働量、人員の省力化、ホワイトカラーの生産性向上にも大きな希望を持っています。

 飯塚からそして九州から、日本を動かしていかなくてはと思っています。

2019.03.05

麻生 泰