麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (67)
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 先日、東京から来福された大手企業の重役の方と九経連で話をしました。今回大型プロジェクトが福岡進出するので地元へのご挨拶に来られたのです。
 話題が農業生産者の年収になりました。鹿児島のマンゴー農家は1千万円以上になっている。高齢の夫婦二人で運営しているハウス栽培です。コストといえば、温度管理のための燃料費が一番高いのではないかと思います。ビニールハウスの管理代、肥料代もありますが、総コストはあまり高くなく、売り上げ収入に近い利益が残るのではないかと素人勘定をしています。家から農場までは約10分位でしょう。昼食は自宅に二人で戻って食事をされるそうです。そしてゆっくり午後に出てくる。繁忙期には他所の手を借りられているのかもしれません。すぐに私は「正味では相当利益が残るのではないか?」などと想像をしています。  

 イチゴも人気商品となってきています。福岡が誇るあまおうの生産農家では3,000万円、ぶどう農家ではそれ以上の収入を得ている家族もいるそうです。あまり上品ではありませんが、私がこうして敢えて人様の収入額を頭に入れているのは、「いまや、高級野菜や高級果物の生産はかなり魅力的ですよ。」「労働力の削減ツールもこれからかなり出るし、海外への輸出も相当の間伸びていきそうですよ。」「都会に集中するのではなくて、地方には若い人たち、新しい参入者をお待ちしている受け皿としての農業がありますよ」という、農業への「引き付けキャンペーン」に使っているからです。というのは、最初の話に戻りますが、その東京から来た重役の皆さんがこの収入額に非常に反応してくれたのが心に残っているからです。

 「6掛け負担で倍人生」という私の好きな言葉は、つい先日も飯塚の街の焼鳥屋でつくづく感じました。その日は三人で行きましたが、散々飲んで実においしい焼鳥を食べて、友人とも偶然出会ったりして、最後においしい雑炊まで食べて、お勘定はなんと一人3,000円以下です。
 大都会に行ってがんばっている皆さん、しばらくはその地で奮闘してください。私たちローカル組は各々が努力して地方での尖がり、魅力を築いていき、引き付ける仕事場を作ります。そして、いつか戻って来てください。大都会の雑踏から地方に引っ越してローカルの良さを味わえることも、将来の人生プランの選択肢の一つに入れておいてください。
 地方都市の皆さん、大いにコストの安さ、美味しさ、通勤の便利さを味わい楽しい、充実した一度の人生を楽しんでいきましょう。

2018.12.05

麻生 泰