麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (64)
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 大事なのは売る力を支援することだと思っています。今までは主に国内市場のみを対象にしていた生産者やJAの人たちが、煮詰まる国内市場のみならず、日本の農産物を買いたがっているし、買う力を大いにつけてきているアジアを中心とした海外市場に販路を拡大していくことだと思います。

 数年前に宮崎県のJAのリーダーと香港に農産物を売りに行った際には、商談成立に至りませんでした。しかし、そのあとで宮崎のリーダーが今度は九州各県のJAのリーダーを連れて商談に行こうと提案し、その際には大根やトマトの大商いが成立しました。日本品を地元消費者が購入してくれることは、バイヤーはよく知っています。こちらが売る意欲や安定的な供給量を持っていると分かると、ビジネスが進み始めます。

 地元での農産物は売り上げが伸びていき、ドローンなどの最新技術で労働力が軽減され、第一次産業に魅力が出てくれば、地方都市から、ストレスも多く、コストが高く、片道通勤時間が60分もかかる東京や大都市に出ていく必要はないのです。新しい販売手法や技術力の改善はこれから国も力を入れ支援も強化していくので速いスピードで改善されていき、コストダウン、スピードアップに結びつくでしょう。
 高級野菜や果物の生産農家の売り上げ規模は大いに上がっています。先日、勢いのあるJAの理事長に話を聞いたら、イチゴの販売先は地元の福岡よりも今まで長い間購入してくれている京都が1番で2番が広島、そして3番目に福岡だとのことでした。安定販売先をかなり前から作られて、維持にも力を入れられているのです。このJAは以前から組合員の為に購入する各種資材をいかに安く仕入れるかに力を入れているとのことです。こうしたリーダーのビジョンや使命感が非常に大事で、やはり全ての組織はリーダーが鍵となります。

 そもそも大都市の生活は快適でしょうか?収入は地方都市にいるより一段と高額でしょうか?昼食代のコストは?日々のストレスはどうですか?先日渋谷で駐車場代金が12分300円という看板を見ました。1時間1,500円です。このような生活コストの高い都会に住んで、いったい正味のお金はいくら手もとに残るのか?地方都市に、もっと収入面や正味の利益面で魅力のある仕事を作ることが大事です。

 飯塚市は教育と医療を尖がらせます。伸びている福岡市にも通勤距離内です。生活コストは低いです。「六掛け負担で倍人生」というスローガンを私は勝手に作って頑張っていきます。このように各地方都市が自分たち各々の魅力を作ることが重点活動の一つだと思います。通勤には自家用車で15分くらい。駐車場代は無料の会社所有地か一月3,000円の賃貸駐車場を利用。自然がすぐ近くにあり、空気は澄んでいる。子供たちの教育水準や医療の水準も高い、という2つの柱が尖がっていれば、地方都市飯塚市はなぜ人口が減らないのか、という良い事例になると思い、私は実現に向けて努力をしていきます。

2018.10.22

麻生 泰