麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (59)
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 私は6人兄弟です。両親、特に母親の強い思いで英語の勉強に力を入れてくれました。ほかの勉強にはまったく口を挟まなかったし、成績についても何も言いませんでしたが、良い友達を持つことと、基礎体力をつけるために運動を奨励していました。そして英語教育に関しては、6人全員が小学校の頃から英語塾に通わされていました。安田先生という方のご自宅の塾に集まって約2時間のレッスンを週に1回、小学3年頃からの4年間通っていました。安田先生はイギリスにおられたので、英語が上手なうえに発音がとてもきれいでした。1クラス12人位で違う学校の生徒も多かったですが、同級生の人が多かったです。日本語はほとんど話さず英語のみの学習で、本を読んだり、単語の試験で文章を書いたり、歌を覚えたり、ゲームをしたり、ごほうびもありました。楽しく上手に英語を身に付けていきました。
 その日のレッスンが終わると、“May I have my tea? ”と聞きます。“Yes, you may.”と認められると、お茶とお菓子をいただき、最後は“May I go home now?” と言って帰宅です。 学校で野球をしていて少し遅れた時にでも、なぜ遅れたのか?という質問にも必ず、“School ended late.”と決まり文句を言っていたことを、今、これを書きながら思い出します。

 私はこうした自己体験からも、正しい発音を早いうちに耳に入れるということが非常に大事だと思っています。音は大事です。なかなか正しい音が出せません。特に日本人は発音が苦手な人が多いです。私は高校3年と大学の2年間の合計3年間フランス語を学校の授業だけですが習っています。成績も悪くはありませんでしたが、本当に発音がうまく出来ないのです。今でも会話する力はまったくありません。先日もパリに行った際に、「短い挨拶だけでもフランス語で」と思い実行しましたがお粗末な発音でした。

 福岡雙葉学園には幼稚園から高校まで、合計14人の外国人教員がいます。こうして外国人から直接、きれいな英語の発音を早いうちに耳にしていくというのは非常に大事です。子供たちはすばらしい耳を持っています。音が出せるのです。そして実に自然に疑問をぶつけてきます。学園内のほかの教科の先生方もご苦労というかストレスがあると思います。特にリーダーの先生方は大変でしょうが、乗り越えていってほしいと祈っています。
 
 世界の人口統計によると、現在地球上には約76億人の人が住み、その中で日本語が分かる人は2%弱。これから世界人口は増え続けていく一方で、日本人はさらに減っていきます。子供たちが活躍するには、英語とできればもう1ヶ国語、そしてIT力は不可欠です。

 カトリックの宣教師が苦労されてこうした教育事業に着手されたことに感謝しています。相手を思いやる気持ちを持ったグローバルシティズンを育てていくことで、理事長としての役割を務めていきます。そして、これからもかなり多くの難関を乗り越えながらも、福岡雙葉学園の教育方式が日本での英語教育の先導校としての評価を得、学校教育におけるひとつの良いモデルになるように努めます。ご支援ください。できない理由、そして評論や批判だけに終わらず、いかにしてうまく生かせるのかが自分たちの役割と考えていきましょう。こうしてせっかく神様が機会を与えてくださったので挑戦し、成果を皆と出していきたいです。

2018.08.06

麻生 泰