麻生泰のメッセージ

与えられた一度の人生 グローバルシティズンづくり 
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 このテーマには当然若返りが鍵です。経験者、ベテランは、新しい動きや提案に対して、まず出来ないことを言います。「かつても挑戦したんだよ。」という対応をしがちです。危機感も薄く、変化に対しては抵抗勢力となるベテランが数多くいるのはどの組織も同じだと思います。
 出来るだけ早めに次世代にバトンを渡していくことが大事です。グローバル化、そして、ICTが大いに進歩していく時代に対応するためには、世代交代をもっと促進していく必要があります。

 先日、ある会社のトップの方との会話の中で、この話題が出た際に、その方が「私たち中高年の方が、若い世代より危機感が強く、グローバル対応の重要性を感じているのですよ。」と言われました。その時に私は、「この企業の先行きは厳しいな」と感じました。若者が積極的に動こうとしている情報がトップの耳に入っていないのか、もしくは、本当にこの会社の若者にそのようなエネルギーが無いのか、どちらにしてもまずいです。

 あの腰の重い中央官庁の官僚が変わろうという動きがあるのを感じています。アベノミクスの効果の一つだと思いますが、大したものだとリーダーの力を感じます。中央に比べて私のいる地方では苦労が少ないのか、私たち民間がもっと気合を入れて提案や支援を心がけていかなくてはならないと思っています。

 世代交代が必要だといっても、若者も直ぐには素晴らしい提案や行動を示すことができるわけではありませんから時間がかかります。辛抱して育てていく姿勢が重要です。新しい挑戦の場を与え、成功に繋がるように支援をしていくのです。そして、若者ならではの発想、行動力、スピード感でグローバルへの市場開拓を進めて貰うのです。それは、人材の育成に大きく繋がります。彼ら若者がもっと国際対応力に結びつく新しいビジネスチャンスを持ってくることも期待できます。

 新しい動きに関して結果をどう出すか。一番影響を受けるのは彼ら若者自身です。「結果に対しての責任は、私たちの世代がとるので、やってみろヨ」と応援するのが私たち中高年世代の仕事です。経験豊富で、現場での直感的なものも持っている中高年がサポートして、若者に成功体験をさせていくことが大事で、こうして次世代が成功していくことで、組織が繁栄し、私たちも次世代もその恩恵を蒙るということが出来ます。

2015.06.05

麻生 泰