麻生泰のメッセージ

与えられた一度の人生 グローバルシティズンづくり (26)
  • 著作紹介
  • バックナンバー
  • PDFファイル
 バッカーズ九州寺子屋のスピーチコンテストが先週ありました。私たちが審査委員となって点数を付け、順位を付けます。内容はどうか、目配りや気配りはどうか、振る舞いはどうかなど審査の対象としたコンテストです。
 バッカーズ寺子屋塾では読む力と聞く力を『インプットする力』、話す力と書く力をセットで『アウトプットする力』と呼んで、その大切さを小学校高学年から中学校3年生までの塾生たち約20名に伝え、2つの能力の向上・強化に力を入れています。

 今回のスピーチコンテストのお題は『伝えたい感謝の言葉』でした。多くの学生は両親のこと、祖父母のことを対象にしたり、友人や学校の先生のことを思い浮かべたりして話していました。普段当たり前に受け取っていた両親の配慮、努力、愛情を再発見する機会にもなり、こうした感謝の気持ちをテーマに考えるという機会だけでも木村塾長の強い思いが伝わっていたようです。
 
 私は、このような発表準備を若い年代から行う機会を持つことを面白いと思います。私自身はしたことがありませんでした。小学生時代に家族を含め多くの人の前で、自分のスピーチを聞かせるという経験は大変珍しいと思いますが、ただ単に構成を考え、暗記するのではなくて、身に付いた自分の理論構成を頭に入れて聴衆の顔を見て話す、自分の意見を持つ、表現し説得力をもった形で伝えるという機会は、塾生たちにとって大変素晴らしい糧となることでしょう。

 こうしたスピーチコンテストはこの寺子屋塾の約11か月の間に3回あります。次回のテーマは、『日本の将来』です。小学生が日本の将来をどう思い、話をするか。非常に興味があります。毎年2回目はこのテーマでスピーチコンテストがあるのですが、想像以上に面白い時間を味わえる時でもあります。子どもたちはこうしてグローバルな視野を持ち始めるのかと感じることも少なくありません。

 私が最後の挨拶した際に、一番印象に残ったことは、聞き方です。11歳前後の子どもたちがこんなに真剣に、強ーい眼差しで私の挨拶を聞いています。 
木村塾長の教育が7月から始まってまだ3か月くらいなのにこれほど浸透しているのかと思います。

 東京で始めたこの寺子屋塾も既に11年を迎え、巣立った塾生には社会人も出始めています。実に多くの塾生がグローバルな方向性に進路を選択している事実も嬉しいです。教育のやりがいを感じるとともに、担当される教員の方々の影響力の凄さを感じます。

2015.10.27

麻生 泰