麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let’s move Japan forward from 九州! (14)
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 先日、福岡で『日本の次世代リーダー養成塾』という高校生の勉強会で楽しく話をさせて貰いました。経団連が後援し、次世代リーダー育成への想いを強く持った事務局が夏休み中の2週間という期間に開催している勉強会です。宗像市にあるグローバルアリーナという、ラグビーグランドを6面ほど持ち、テニスコートや体育館もあり、1,000人位の宿泊施設も兼ね備えている素晴らしい場所でした。高校2年生が中心の研修会ですが、少子化が進み普段は集団生活など経験することがない生徒たちが一部屋に20人単位で寝泊まりをしているそうです。

 私はリーダー論をテーマに話しました。事前に資料を提出して生徒たちに読んで貰っておきました。
 事務局との打ち合わせの際にも、「沢山質問の手が上がりますよ」とは前もって言われていましたが、当日は180人位の参加者のうち約半数が手を上げてきたことにはさすがに驚きました。事務局の方は慣れておられ、上手に質問者の順番を決めていましたが、実に嬉しい反応でした。講演の後も周りを囲まれ、質問あり、メールアドレスや手造りの名刺を持参して名刺交換の依頼ありで、私はその意欲やエネルギーを大いにたたえました。
 
 最近、リーダー研修や九州から日本を動かそうとする団体の方々に呼ばれて講演をする機会が多いのですが、こうした高校生のような勢い、意欲、エネルギーはあまり感じられません。いつも思うのですが、質問が少ないのが特徴です。講演者の発表内容にもその原因があるとは思いますが、最初の質問が出るまでに時間がかかります。
 私が話しを聴く立場であれば、聞きたいことがいつもあり、質問するのがマナーでもあるし、新しい情報が聞けて得することが多いので質問はよくする方です。
 国際会議でも日本人からの質問はいたって少ないのが現実です。発表は上手にノーミステークでするのになぜ質問が出ないのか。単に語学力だけの問題だけではないようです。発信力、意欲が低いことも関係していると思います。

 戦略会議等で大事にしたいのは、会議後の具体的なアクションプランづくりです。ただ会議に参加するだけでなく、議論を通じて出てきた課題を詰めていく受け皿となるアクションチームの選定や解決すべきタスクの決定が重要です。 大きな会議はコストも時間もかかっているものですが、無事終了することが目的のような会議も多くあります。定期的な大きな会議が日程上の消化試合のようにならないようにしていきたいのですが、これも、危機感なき私たち現役リーダーの姿勢の問題かと思います。

 “NATO”という表現を日本人ビジネスマンに使われることがあります。NATOとは本来、北大西洋条約機構の略ですが、ここでは No Action Talk Only という日本人を皮肉った表現です。

2016.08.08

麻生 泰