麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let‘s move Japan forward from 九州!(20)
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 煮詰まる日本市場、危機感無きじり貧状態の日本国。このような現実の中で九経連の会長を拝命してから、この『九州から日本を動かす!』というテーマで努力していますが、まだ「なるほど、九州のこの動きは面白いのでやってみよう」というほどの動きは出せていません。今年度末までの残り5か月で出せなければ、今年度の目標が達成できないことになります。私は、他の地域にも影響するほどの、数字で表わすことのできる九州からの動きを作り出したいと強く願っています。
 
 前回までは第一次産業の可能性を書いてきました。農水産業、林業に次世代の若者が魅力や可能性を感じて戻ってくるような状況にしていく。その流れを作りたいと思います。次世代が家業に戻る、故郷に戻ることは地方創生につながります。地元には両親や友だちがいて、そこで家庭を持ち、子どもが生まれ、親子三世代が同じ町で楽しく過ごすことが親の健康管理にも良い影響を与えるなど、雑踏の都会と違う魅力を作りたいと思い、私は飯塚市でその流れを目指しています。
 
 この『九州から日本を動かす!』というテーマの中で、一つの大きな問題は国際対応力が日本全体であまりにも低いということが挙げられます。外国人が日本を気に入り、インバウンドの客数が増えていきます。これは、訪問者が裕福になり旅行が出来るようになったことや、ビザの取得が簡易になったことも大いに助けてくれていますが、基本は、我が国に魅力があるということだと思います。実際に来日してみると、日本は本当に美しく、人が親切で、食べ物が美味しくて、物価もそれほど高くはないということに感激し、リピーターとして再び訪日してくれたり、口コミで日本の魅力を広めてくれます。
 
 ここで、日本人に対して指摘されるのが、外国人旅行客に対するコミュニュケーション能力の低さや対応の不十分さです。先日も「福岡の一流ホテルでも英語が通じないのは驚く」とか「高級旅館に泊まったが、そこのテレビはCNNもBBCも映らないのは何とかすべきではないか」あるいは「空調やテレビの操作説明が日本語しかないのはいかがなものか」など、大変もっともなコメントやアドバイスを貰いました。これは九経連の会長としても、サービス産業を担当する部署に伝えなくてはと思いました。Wi-Fiの充実でかなり改善できるということなので、これを更に進捗させるのが急務かと思います。
 
 安心安全で、清潔で、素敵な日本。他方、少子高齢化への対応が遅れ、先進国ならではの現象なのか、少ない子どもたちの中では、いじめや親からの虐待、発達障害、引きこもりという現実がありますが、政府もこの分野への対策を強化していくようです。

 私たち親の世代の責任だとも思いますが、居心地が良い日本から出る気がしないということなのか、パスポートの保持率が全国で24%、九州は18%だと聞きそんなに低いのかと少々ショックでした。
少々重なるコメントも出て来るかと思いますが、国際対応力強化の必要性に関して教育面等での私の想いを次回から書いていこうと思います。

2016.11.04

麻生 泰