麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (25)
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 前回、「もう暫くお待ちください」というところで終わっていますが、日本経済はこの25年間、国内総生産が約500兆円のままで動いていません。1990年には、世界中のGDPの約14%を占めていた日本のシェアは、2015年には6%にまで落ち込んでいながらも、我々日本国民の大部分は緊張感、危機感が不足したまま安逸を貪っています。世界の主要国の中でも政治的に非常に安定し、恵み多い国であるにも拘わらず。経済界としてのやるべきことがあるのではないか、と思いつつ今年度も終わり、4月からの新年度が何となく始まりそうです。

 トランプ政権が始まり、有言実行型のアメリカの大統領は大きな問題をも発生させ、日本にとっても、領土問題など深刻な問題も起こしかねない中で、また、動かない、動けない理由探しが身近に起こるのかという思いもします。動きやすい今ですらアクションがないのですから、次年度はさらに思いやられます。
 ここで大事なことは、リーダーが将来に向けてのビジョン、使命感を明るく述べることです。そのために懸命にいかにしてこの地域を、この会社をリードしていくかを考え抜き、明るい方向性を指し示めしていくことだと思います。 

 リーダーや大人たちがぼやき、いかに将来が難しいのかを分かったような言い方で分析し、コメントしている姿には全く魅力を感じません。今まで誰のお陰であなたは良い思いをしてきたのか?親世代の頑張りで、追いつけ、追い越せを実現して貰い、戦後見事に復興してきたお陰で私たちベービーブーマーは大いに経済成長を体感してきました。
 そして、この失われた30年です。できない理由や先行きの厳しさを語るのをやめて、いかにして流れを作るのか。国が進める地方創生をいかに自分は実現するのかを次世代に、子どもたちに話すことが大事です。ぼやいている父親の話を聞いて、若者が家業や、地元に帰って来るはずはありません。

 大事なのは私たち大人の責任感、心意気、明るさです。もっと悪い条件の人たちが日本国内にもいますし、ましてや海外で働く社会人よりも相当好条件が与えられています。過去より厳しくなっている点や、先行きの厳しい現象ばかりを挙げて動かないのではなく、与えられている多くの恵みを活用していこうとする姿勢、意欲が大事です。国は国内総生産の倍以上の債務を背負っているのですから、補助金等は当然のこととして減額されていく流れの中にいるのです。
 
 ただ待つのではなく、自ら動き、周りを動かしていきましょう。
 私も飯塚の為、福岡、九州、そして日本の為に良い地方都市のモデルを作ろうと努力します。同じ地域に住んでいる人でも、良くなっている、悪くなっていると感じるのは人によってはまちまちかもしれません。しかし、大事なことは、現実を明るく受け止める姿勢と、その明るさを周りに発信する姿勢です。そして、それを支えるところの熱いロマンと先輩方への感謝と与えられているやりがいの大きさだと思います。九州から日本を動かします。

2017.02.10

麻生 泰