麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (27)
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 九州が全国の良いモデル作りになる運動として、高齢化社会という動かせない事実、現実をもっと前向きに捉えて挑戦テーマを考えたり、明るい意欲的な社会参加活動として進めていくことに個人的にも興味があります。
 私がまさにベービーブーマーの先頭年代に近い昭和21年生まれ。この後3年間に約800万人の子どもが誕生しました。現在の年間出生数約100万人とは大きな差があります。これから30年間位の人口群の動き、消費動向、健康状態、社会参加状況などが大きく日本の経済そして国の財政事情を動かすことになります。 

 この団塊世代は、これからの時間やお金をどのような分野に使うのか。日本の労働者総数が現在の9千万人から、25年後位になると6千万人を切るようになると言われています。これは動かない事実です。人工知能の活用による必要なマンパワーの減少、外国人の活用もこの難題を乗り越えていく手法の1つでしょう。またこれは、この団塊世代が80歳になったら社会参加していない、全く働いていなかったらという前提での計算だと思います。

 健康寿命を如何に伸ばしていくか。これは国を挙げての大きな課題ですし、私も大いに興味があります。「サンデー毎日の日々」になることから起きる老後のリスクについては多くの事例が挙げられています。
 生涯学習、生涯現役、生涯収入の3つを実現できれば素晴らしいですが、こうして引き続き仕事に恵まれるために本人には何らかの魅力、意欲、意識があり実力を持っていることが重要です。従って、私たち高齢者は,天から仕事が降ってくるのを待ったり、おねだりして仕事を頂くのではなくて、働き続けたいという意思と力を持つ必要があります。

 これは東京よりも地方都市の方が、一人当たりに対して働く場を提供する機会が潤沢のような気がします。特に、私は医療や介護の事業に携わっているので、その機会の多さを実感しています。看護師や理学療法士をはじめとするリハビリに従事している皆さんには、60歳以降の定年後の仕事を考えておいてもらいたいと思います。飯塚病院に勤めている間に定年後の生活を計画し、場合によっては現役の間にも在宅看護や在宅リハビリの現場で働く機会に参加するなど、定年後への準備を行い、必要であるならば勉強し新たな資格を取ることを勧めます。

 私は家業を守るという星の下に生まれたので、「お前は良いよな」と言われかねません。ですので強くは言えないのですが、いつまでも声がかかるように体力、魅力を持ち続けたいと思っています。健康寿命のカギは、引きこもらないこと、声がかかる機会を作りに外に出ていくこと、そして、学習の機会を作ることです。意欲を保ち、脳の活用を心がけることによって、自ずと健康の維持、管理に力が入るのではないかと思います。
 
 地方の強みは何と言っても自然が近くにあることです。土が周りにあります。山、川、海もあります。私は土いじりを始めようかと思っています。
 どうしてあの街は高齢者の比率が高いのに、医療費が相対的に低いのか?現在よく長野県がその事例として挙げられます。日常の健康管理や健康診断に力を入れており、その成果が出てきているようです。
 九州は山、川、海が東京よりも一段と身近に存在します。車を使えばおよそ30分でこの3つのどれかの自然の恵みを受けることができます。ゴルフ場に行くにしても、1時間圏内のゴルフ場が5ヶ所位はありそうです。

 病気になった時の地域包括ケアというのも、地方都市の方が進んだものが作れるのではないかと不勉強ながら思っています。介護が必要になったら東京よりも地方都市の方が身近に施設が存在し、その他にもヘルパーや地元の協力があることで、「住み続けられる街」としての大きな魅力が作れると思います。

2017.03.10

麻生 泰