麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (37)
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 先日、私は宮崎県日南市へ見学に行きました。以前、九州パンケーキの村岡社長から、日南市が若返り活性化しているという話を聞きました。その変化の核には文化遺産の活用もあるが、何よりも若い市長を中心として新しい会社が設立され、アーケード商店街も大きく変わってきたという内容で、私の地元である飯塚市のアーケード商店街の現状からも大変興味を感じ、是非見学したいと思ったからです。

 宮崎空港に着いて、村岡社長からまず最初に案内して貰ったのは、宮崎市に合併された町の小学校跡地で、その活用風景を見学しました。廃校となっている校舎と土地を市から購入し、ご自分の会社の機能を移転させ、残った大きなスペースには多額の投資をして改装し、他の企業のオフィスとして貸し出す。個人のベンチャーには経済的な負担がかからない様に『場所貸し』という方法で、個人の必要に合わせたオフィスレンタルをしています。その中には、写真スタジオとして5人のプロの仲間と借りているという会社もありました。

 また、日南市の飫肥(おび)町では古民家を上手に改装して、一軒家を丸ごと宿泊施設にしている場所もありました。私は古民家が好きなこともあり、これは今に多くの観光客、特に欧米人が宿泊に来るような場所になるのではないかと思いました。このようなビジネスモデルで、人の住まなくなった古民家を改装し宿泊施設に作り変えるための投資が進んでいるようでした。
 さらに、日南市の商店街の改装は見事でした。民間企業が進出している中で、社員の子どもたちを預ける場所は市の負担で作られており、働く主婦にとっては非常に条件が整った場所に思いました。飯塚市の人口の半分以下の5万人の街で、ここまで変えることができるのかと感心しました。

 崎田市長は38歳で、宮崎県庁職員から転身し就任5年目とのことでした。日南市の街おこしの魅力は、古い文化施設を上手に活用している点、村岡社長のようなロマンと使命感を持った地元の事業家がリードしていると同時に、崎田市長が上手く民間の資金投入を導き、必要な公的施設には公的資金を投入するという資金負担の軽減を行政が行っている点、そして、この街おこしの取組みに宮崎県の職員も参加している点に私は魅力を感じました。
 リーダー次第で街は変わります。加えて、地方創生は国の願いであり、期待であるだけに、先進的な地方創生のモデルとなる街には改革の支援が付いていくと思います。九州の元気な首長がこうした街おこしをすることで、次世代が地元に戻ってくる仕掛けをしていけるよう応援していきますし、私の地元でも実現に向けての努力をしていきます。

2017.08.28

麻生 泰