麻生泰のメッセージ

宿沢広朗専務の死 (1)
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 三井住友銀行の宿沢専務が亡くなった。55才である。早稲田大学・オールジャパンのエースとして、そして監督として活躍され、サラリーマンとしても超一流企業の専務まで上り、頭取も夢でない過程における死はあまりに残念です。

 私はラグビーをしていた者として、現役の中で唯一好きで尊敬出来る男です。
 明るく謙虚で、照れながらも的確なポイントを指摘する。 亡くなる6日前にも私の部屋に部長さん二人と来て、“麻生さん日本の経済も良いし、投資家も増えてはいますが、外国人投資家の動向で日本の株式市場が動く時ですから暫くは時間がかかりますよ”とオレンジ系のネクタイにオレンジで無地の胸ハンカチを出しながら話してくれていた。

 彼が何故凄いのか、どう凄いのか、私が何故惚れているかはあと2回分位で書きますが、グランドでもビジネスでも真のトップでありながら、一旦裏方の仕事をする時にはそこに徹する点が私にとってもたまらない魅力である。それと常に未来のことを考え、夢やロマンや可能性について大きく見ていて、実現の為に自分が立ち向かい、部下を燃えさせるキャプテンシーの有る数少ない日本の看板スターを失った事は国際化対応をしていき、規制緩和の中で競う日本の産業界にとって大きな損失である。

2006.07.15

麻生 泰